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「自宅で!」ダーマローラーのやり方
美容効果の高いことで注目されているダーマローラーを自宅でもやりたい!そんな方に簡単格安、安全に自分でダーマローラーを行う方法を紹介します。
ダーマローラーとは。
ダーマローラーとは、無数の針の付いたローラーで肌に髪の毛よりも細い穴を開けることでお肌に刺激を与え、人間の持つ治癒力、新陳代謝を利用し、穴の空いて傷ついたお肌を排出し、お肌を総入れ替えすることでお肌を美しくする美容法です。
お肌を生まれ変わらせることで、シワやしみ、毛穴の開き、ニキビ跡、美白など様々な美肌効果を獲得できます。
ダーマローラーによって空けられた髪よりも細い穴(傷)にダーマローラー用リポペプチドやビタミンC誘導体を取り込むことで、更に高い美容効果を得ることもできます。
ダーマローラーの美容効果。
- お肌の入れ替え(殆ど全ての肌トラブルに有効)
- アンチエイジング
- 美白
- 毛穴のケア
- 毛孔性苔癬
- 鮫肌
- シミ
- シワ
- ニキビ、ニキビ跡
- 育毛
- 傷跡
など
基本的にはほとんどのお肌の悩みの改善に効果があります。リポペプチドの代わりに専用の育毛剤を塗ることで育毛効果を高めることもできます。
コスト
初期投資にローラー、麻酔クリーム、消毒用エタノールで合計5,000~10,000円ほどかかります。1つのダーマローラーを5回程度繰り返し使用することができます。
1回のコストは約1,000円~になります。
ダーマーローラー後、1週間程、腫れや赤みが残ります。
リスク
- 消毒などを怠った場合、細菌感染などのリスクが高まります。腫れや痒みがひどい場合は医師の診断を受けてください。
- 紫外線対策などを怠った場合、新たなシミの原因になります。
- 周囲の環境に注意する必要があります。ローラー、対象の部位だけではなく、手もしっかりと洗ってください。また、夏などの暑い季節の場合はエアコンなどを適宜使い、あまり多くの汗をかかない環境で行なってください。
使うもの。
- ダーマローラー・・・ダーマローラー、DNSローラーもオススメです。
- エムラクリーム(皮膚麻酔)・・・微細な針でもかなりの痛みを伴いますので購入することをおすすめいたします。
- 消毒用エタノール・・・消毒液でも代替可能です。(体験済み・自己責任)
- リポペプチド・成長因子、ビタミンC、プラセンタエキス等・・・美容効果を高める事ができます。無くても問題はありません。
- ラップ・・・皮膚麻酔の乾燥を防ぐ目的です。
- 氷などの冷却するもの
- 日焼け止め
使うモノのお勧めと注意
ダーマローラー
いろいろなメーカーから販売されていますが中には粗悪な製品も含まれたいるため有名な商品をおすすめします。
おすすめは「[Dermaroller]ダーマローラー[HC902]+ローラークリーナー」と、「DNSローラー(DnsRoller)」です。
ダーマローラー(商品・ブランド名)は医療品でDNSローラーは家庭用(ホームスキンケア用)になっています。
ダーマローラー(商品名)よりDNSローラーの方が家庭用ということで3割程度の価格で購入可能です。効果は同じで、品膣も基本的にどちらも信用できる製品です。
ダーマローラーには針の長さで種類が複数あります。
0.5~2.0ミリは、毛穴、シワ、シミ、に、それ以下の長さは美容液や育毛剤等の浸透に使われます。
ここでは毛孔性苔癬なども含めたシミ(色素沈着)、毛穴などに効果のある「DNSローラー(DnsRoller)」を用いて紹介しています。
また、おすすめの長さとしてはオールマイティーな「1.5mm」か「1.0mm」をおすすめします。ただ、初めてで、怖い。という方は「0.5mm」が良いと思います。出血具合やその後の赤い炎症度合いも0.5ミリであれば、僅かながら軽減されるので良いと思います。
※リンク先の商品ページにて詳細を確認できます。
針の長さが長ければ高い効果がある傾向にあります。しかし、針が2.0ミリ程の長さのものになってくると痛みや出血も多くなってきます。自分でやる際は痛みなどで力を抜いてしまいがちですので、しっかりと肌に押し付けることを意識して行ってみてください。逆に0.2㎜など、安易に短いものを選んでしまうと、痛みなどのダメージは極めて低いものの、十分な実感を得られない可能性があります。「少し怖い」という方は1㎜または0.5㎜のものを購入して、優しく転がしたり、強く転がしたりして、自分なりに満足できる長さを確かめてみるのも良しです。
注意
ダーマローラーには寿命があります。ダーマーローラーを2週間おきに連続して行う場合は5回くらい使用できます。※自己責任。私は3~5回を目安に交換しているため。
ローラーにサビや折れ曲がりなど、見た目でわかる損傷がある場合は使用しないでください。
感染症のリスクも有るため、消毒に気を使い、半年を超えるような長期使用は避け、新しいローラーを使用しましょう。
麻酔クリーム(表面・皮膚麻酔)
皮膚の表面に塗るタイプの即効性がある局所麻酔薬です。皮膚表面付近が一時的にマヒすることで、痛みの信号を遮断する効果があります。せっかく、ダーマローラーをするのですから、手加減で効果が半減してしまってはもったいないです。
0.5ミリ以上の針の長さはでは痛みが増してきます。人によっては麻酔を使わず我慢する方もいらっしゃいますが、使用することを強く勧めます。
おすすめはエムラクリーム(EmlaCream)5%(左)とラクサールクリーム(RacserCream)5%(右)です。エムラクリームとラクサールクリームは成分は全く同じもので、エムラのジェネリックにあたるのがラクサールです。なので、安く済ませたい場合はラクサールクリームで構いません。
美容成分
※単なる美容液や化粧水ではありません。
※無くてはならないものではありません。
少し高価ですが基本的にはダーマローラー用のリポペプチドがおすすめです。いわゆる成長因子です。細胞の回復を後押しする効果があります。クリニックで行う場合も多くのケースで成長因子・リポペプチドの塗布(導入)を行います。
今回は、Amazonでも購入できる「安定型ビタミンC誘導体10%ローション」を使用しました。
注意
◯毛孔性苔癬などの毛穴の悩みやニキビ跡などを目的としたダーマローラーは育毛や美容液の浸透を目的としたものよりローラーの針の長さも長く強力なものなので基本的に美容成分の塗布はローラー後にしてください。
◯出血が少ないと予想できる場合(針が0.2ミリなど)はローラー前に塗りローラーで浸透させると効果が高くなります。(ローラー前に塗るのが本来の利用方法)
◯ビタミンC誘導体を通常の化粧水(スキンコンディショナー)と間違えないようにご注意ください。
◯ビタミンC 誘導体入りなどと表記があっても、通常の化粧水はダーマローラー使用直後や、強力なピーリングの直後には使用できません。
消毒薬
基本的には「消毒用エタノール」をおすすめします。比較的優しくまた、殺菌効果も高いです。量もあるため一般的な消毒液ではできない「浸して消毒・殺菌」なども可能です。無水エタノールでは代用できません。キズ消毒液は使用できます。
日焼け止め
日焼け止めは「紫外線吸収剤不使用・無添加」のモノを使ってください。
紫外線吸収剤は肌の角質層に溶け込むため、施術後にデリケートになっているお肌には使用厳禁です。
おすすめは「ユースキンUVミルク」です。
PA++(PA2+)で日焼け止め効果も高いです。SPF25なので、最近の日焼け止めクリームの中では効果がやや低めになっています。なのでこまめに塗り直すと安心です。
紫外線吸収剤を使用していない日焼け止めの中ではトップクラスにおすすめできる商品で、赤ちゃんなど元々デリケートなお肌にも安心して使用することができます。
手順・やり方
1.麻酔クリーム塗る。
基本的に麻酔クリームは使用することをおすすめします。今回はラクサールクリーム(RacserCream)5%を使用していますが、エムラクリーム(EmlaCream)5%でも同様です。
劇薬ではありませんが初めて利用する方は目立たない所で5分ほどのパッチテストを行うことをおすすめします。
全体的に白くなるくらいに塗ってください。塗る量が少ないと十分な麻酔効果が得られず、寧ろ無駄になってしまいますので、きもち厚めに、たっぷりと塗ってください。
麻酔クリームを塗ったら、30分~40分程待ちます。その際、麻酔クリームが乾かないようにラップを掛けてください。※ラップは必ず掛けましょう。空気が入らないようできるだけ密着させることをオススメします。
麻酔の効果は40分ほど待って、麻酔が効き始めてから2,30分程で効果を失います。(感覚が戻ってきます。)
また、麻酔の効果範囲は「塗った皮膚」のみです。
2.麻酔クリームを洗い落として消毒をする。
麻酔クリームを洗い落としてキレイにしたら、ダーマローラーを行う場所を消毒します。
使用するローラーも予め消毒してください。
消毒したお肌やローラーは軽く水気を払っておいてください。
3.ダーマローラーを転がす。
少し力を込めて、しっかりとお肌に刺激を与えられるよう転がしてください。
転がしている際にはどんどん出血します。出血は転がすのを止めれば直ちに止血しますのであまり焦らないようにしてください。
シッカリと押しながら転がすことがコツです。押さえつけないと、平らな肌に放射状の針が走ることで、プチプチとした皮めくれができるだけで、ダーマローラー本来の効果を得ることができません。
今回は「DNSローラー(DnsRoller)」を使用しました。
注意
同じローラーを複数回目の使用の場合(開封済みダーマローラーの場合)、使用前に、消毒液か消毒用アルコールでしっかりと消毒をしてから使用してください。
また、針などに損傷がないか確かめてから使用するようにしてくだだい。
出血する為、気分が悪くなるなどの症状が現れた場合は直ちに中止し、ダーマローラーを行った箇所を消毒し、流水又は氷で冷やして安静にしてください。
4.リポペプチドやビタミンC誘導体などを塗る。
※省略可能です。
コレがダーマローラーを行って、出血を洗い流した後の状態です。
血を洗い流し、リポペプチドやビタミンC誘導体、プロテオグリカンなどを塗ってください。
ダーマローラーによって空けられた穴は数時間で閉じます。
5.冷やす。
炎症を起こし、発熱します。発熱はシミの原因にも成りますのでしっかりと冷やします。
30分程度は冷やし続けましょう。私のおすすめな冷却法は新品のビニール袋に氷をたくさん入れて作る氷袋です。よく冷やすことができておすすめです。
術後、当日でも入浴OK!です。翌日からは化粧もOK!です。赤みは5日~1週間ほどで引きます。
乾燥しがちになりますので、化粧水などで保湿することをおすすめします。紫外線にも敏感になっているのでUVケアもしっかりと行ってください。
6.ローラーを消毒し保管
ダーマローラーは使った後必ず水洗い(血が固まっている場合はぬるま湯が最適)をし、消毒液やアルコールなどを用いてしっかりと消毒を行い、乾かしてから次回の使用を考え保管してください。「[Dermaroller]ダーマローラー[HC902]+ローラークリーナー」など、ローラー専用の消毒剤をお持ちの場合は水洗い後、スプレーするだけでOKです。スプレーが殺菌・抗菌作用を持ちます。
また、針の先端が欠けるなどの変形は肌のダメージの増大に繋がるので、ローラー付属のカバーケースを装着し丁寧に扱うように心がけてください。
しっかりローラーの管理をしていれば5回程度は使えるので、ローラーの管理には気を付けましょう。
以上です。次は2週間以上空けてから行ってください。
7.UVケア
ダーマローラーによって代謝が活性化している期間(ローラー後2、3週間)は紫外線に対する反応が過敏になっているので、UVケアには十分気を使ってください。
日焼け止めに関しては紫外線吸収剤を使用していないものを使ってください。室内であっても対策をすることが望ましいです。
経過
ダーマローラーを自分で行ってから数日(3日)後の様子です。1.5㎜のDNSローラーを使いました。
出血と、青紫色の血豆が大量にできていましたが3日も経過すると大分落ち着いてきます。
写真に有る、等間隔の赤点はダーマローラーによるもの、そして、端の方などまばらにある赤点は毛孔性苔癬になります。腕に4,5本の「肌色な線」ができているのがおわかりになるでしょうか?これはダーマローラーの「角」の部分が強めに往復した箇所です。ダーマローラーによる代謝の加速が顕著に現れ、美肌となった部分になります。
その他、赤くなっている部分も後数日で完全に赤みは引きます。肌の代謝が加速している現象として「毛穴周辺」の皮膚が白く剥がれてきているのが確認できます。
一晩経てばメイクも可能ですので、赤みが気になる場合はファンデーションやBBクリームなどで隠すことも可能です。
ローラーをした後の2,3週間は新陳代謝が500%になり、ローラーでできた血豆などの傷もすぐにきれいに無くなります。そのまま高い新陳代謝により、施術前のお肌にあった肌トラブルを改善することができます。
今回は毛孔性苔癬の改善のためにダーマローラを施術(自分で)しました。毛孔性苔癬の改善には1度のダーマローラーでは足りません。なので継続して行う必要がありますが今回のダーマローラーでは全体的な結果としては、肌のトーンが上がり、毛穴、キメ、の点においては改善されました。もちろん見た目的にも良くなるのですが、皮膚が少しずつチリチリとめくれてくるので、大きな実感があります。
ダーマローラー施術(自宅で)直後
数日経過
最後に
いかがでしたでしょうか。ダーマローラーは非常に効果が高く、また、原理は非常に単純なため、消毒など衛生面での配慮を怠らなければ、比較的安全に行うことの出来る美容法です。もちろんお肌に塗るだけ、何かサプリメントのようなものを飲むだけ、といったようなお手軽さはありません。また、国内では販売が認められていない「麻酔クリーム」なども使用するため、個人輸入または個人輸入の代行業者から購入するしかありません。なので、敷居の高く感じる方も多いことでしょう。しかし、繰り返しになりますが、効果はその分高いので、美肌を目指し、挑戦してみてはいかがでしょうか。