エタノールと精製水で作る!簡単「アルコール除菌スプレー」の作り方。
サッとスプレーして殺菌・除菌できる「アルコール除菌スプレー」を今回は「簡単」に作る方法をご紹介いたします。
市販のスプレーがなくなった際の詰替えとして作るもよし。はじめての除菌スプレーとして作ってみるのもよし。
身の回りを清潔に保つのに役立ちますのでぜひ作ってみてください。
アルコール除菌スプレーと仕組みについて。
アルコール除菌スプレーはその名の通り「アルコール(エタノール)」を用いて殺菌する仕組みです。
では実際に市販されているこちらの「カビキラー アルコール除菌」の成分を見てみましょう。
「成分:発酵エタノール、クエン酸ナトリウム、乳酸、精製水」となっています。主たるものはたったこれだけです。
それぞれの効果として
「発酵エタノール(=アルコール)」は殺菌効果、
「クエン酸ナトリウム」と「乳酸」は除菌効果の補助、
「精製水」はそれらを混ぜるための溶剤とうすめ液として入っています。
そしてこれらを適切に混ぜ合わせれば同じものが作れてしまうというわけです。
それでは実際に作ってみる。
それではここからは実際のアルコール除菌スプレーの作り方についてお伝えしていきます。
(上)写真では「消毒用エタノール」がありますが、「無水エタノール」と置き換えてお考えください。
消毒用エタノール=イソプロパノールを混ぜて飲めなくしつつ、水を加えて揮発を遅くした、除菌向けエタノールなので、そのままでもスプレーとして使えます。
使うもの・用意するもの・分量に関して。
使うもモノ
使うものと、その分量は
- 無水エタノール(今回はすでに精製水が混ざっている消毒用エタノールを使用、これから買い揃える方は「無水エタノール」を推奨)
- 精製水
- クエン酸
- 乳酸
以上4つです。容器がない方はスプレーボトルを用意する必要があります。
ボトルはプラスチック製のものがほとんだだと思いますが、もともとアルコールが入っていた容器ではなんの問題もありませんが、これから用意する場合は注意が必要です。
というのも、アルコール(=エタノール)は一部のプラスチックを溶かすからです。
なのでエタノールに対して耐性のあるモノを選ぶ必要があります。
具体的には「ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、塩化ビニル樹脂(PVC)などで出来たもの」であればアルコールの使用が出来ます。
見た目で判断する場合「柔らかくしっとり気味なプラスチック」であれば使用できるもの(ポリエチレン)である可能性があります。逆に、ペットボトルを含むペットボトルのような透明感のある薄くて硬い質感のテカテカとしたプラスチック(PET、アクリル、ABS)は使用できないものである可能性が高いです。注意してください。
分量に関して。アルコール濃度70~80%が適切。
分量は作る分量によって変わりますので「割合」でお考えください。※そこまで神経質に正確さを求める必要はないです。目分量で大丈夫です。
アルコール濃度70~80%が適切になります。(消毒用エタノールは既にその濃度なので薄める必要なし。僅かであれば薄めてもよし。)
今回は「エタノール」と「精製水」だけで作りますが。クエン酸を入れる場合は300mlに対し小さじ1程度、乳酸は数滴でOKです。
クエン酸は入れすぎると洗浄力が上がりますが、泡っぽくなるので注意してください。
なぜ水を混ぜるのか。
アルコールが除菌スプレーのメインであり、アルコールによって除菌するのですが、瞬間殺菌出来るわけではありません。しかし、アルコールは揮発性が高く、極めて早く気化してしまいます。なので除菌用エタノール(スプレーも同じ)は水を混ぜることで気化する速度を緩やかにして長くその場に留めることで、より効果的に除菌するようになっています。
完成。自作アルコール除菌スプレー。
いかがでしたでしょうか。ボトルに関しては詰替えであれば考慮する必要はありませんが、新規に用意する場合は注意が必要です。注意点はこれくらいで、混ぜるだけ、薄めるだけで作れてしまうので非常に簡単で、効果もバッチリなのでおすすめです。
シュッと1吹き!テーブルやドアノブ、手すりなど、、、身の回りをどんどん除菌して行きましょう!
コストパフォーマンスに関してはいまいちではあります。しかし、自分で作ったものが、日常で活躍するのは面白いですし、満足感もありますので「作ってみたい!」と思った方、ぜひ作ってみてはいかがでしょうか。
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